梅雨から夏へと向かい、ハンカチの出番が多い季節となりました。
この時期にぴったりのプロダクト「手ぬぐいハンカチ」の、商品企画にまつわるお話です。
あらためて気づいた手ぬぐいの良さ
最初に「手ぬぐい 両面染め」を作った時に、吸水性がよく乾きやすい、使うほどに柔らかくなるやさしい肌触り……そんな使い心地に触れ、日本人が現代の選択肢が多い中でもこの手ぬぐいを使い続ける理由は、デザインの豊かさだけではなく、使い勝手の良さだけでもなく、この触り心地にもありそうだと、あらためて手ぬぐいの良さを実感したのがスタートでした。
ほつれをなくし、さらにシーンを選ばないものへ
使うほどに出てくる端のほつれも手ぬぐいの味わいですし、端を縫わないことで乾きも早いという利点もあります。ただ、シーンによっては人前で汗や手を拭く時に、ほつれが出ているとちょっと気になる……ということもあって、スタッフ間でも好きで持っているのに、持ち歩く時には使ってないという声がありました。
そこで
・ほつれを縫うこと
・簡単に綺麗にたためる慣れた正方形にすること
で、より使いやすく馴染みやすいものを作ろうと考えました。
ただ、通常の手拭いの横幅は約35cmが一般的なので、ほつれを縫って正方形にしようとすると、小さめサイズになってしまいます。女性には良いのですが手の大きな男性は物足りないサイズ……。そんな中で、いつも生産をお願いしている工場さんから、手ぬぐいの幅広のものを作ろうと思うというお話しを伺い、それなら!ということで「手ぬぐいハンカチ」が生まれることとなりました。
普通の手ぬぐい同様2辺は布のミミなのでほつれず、残りのほつれてくる切りっぱなしの2辺は、細かい3つ折りで丁寧に縫製しています。いろいろな端の処理があるのですが、手ぬぐいの肌触りを損なわず、手ぬぐいらしさの切りっぱなしのデザインをじゃましない方法を選びました。
男性にもおすすめしたい、プレゼントしやすいデザイン
手ぬぐいハンカチは吸水性が良い上に50cmという大きさでしっかり拭けるハンカチなので、男性にもおすすめしたいと考えました。そんな思いをデザイナーの福田利之に伝え、男性も持ち歩きやすい、男性にプレゼントしやすい4種類のデザインが生まれたのです。
もちろん、男女問わず使いやすいデザインなのですが、男性にもおすすめしやすいものとして作っています。タオルハンカチの柔らかさとはまた違う、キリッとした面持ちながら肌触りの良いハンカチが、こうして生まれました。
使えば使うほど風合いがよくなり、一度使うと自然とまたこのハンカチに手が伸びてしまう「手ぬぐいハンカチ」、ぜひ使ってみていただきたいです。