遥か昔の地球。氷の奥深くでうごめいていた原初の生命たちが大爆発を起こしたとき、宇宙の子アーダとハンヌは出逢い、世界を創造する。しかし人間の誕生、進化と堕落、善と悪、愛と憎の発現により、地上は焔に包まれてゆく。再び地球へ向かったアーダとハンヌが、武器や思想、言葉でもなく、静かに捧げ続けた、たったひとつの揺るがぬものとは? 人間と人間、世界と生命をつなぐものとは何か……?
北欧の神話をベースにした壮大な人類史の物語に、福田利之の激しさと繊細さを併せ持つ絵の美しさが、物語の奥深くへと惹き込んでいきます。
子どもはもちろん、大人へのプレゼントとして大切な人へ贈りたくなる、美しい絵本です。巻末英訳付。
著者 目黒実
東京生まれ。九州大学特任教授、京都造形芸術大学教授を歴任。日本初のチルドレンズミュージアムを1994年福島県伊達市でプロデュース。その後、兵庫県篠山市で廃校になった中学校を、沖縄市では『こどもの国・動物園』をチルドレンズミュージアム、チルドレンズセンターとして再生。九州大学ユーザーサイエンス機構、同大学院ユーザー感性学専攻では、子ども論、物語論の授業を担当するとともに子どもプロジェクトを主宰。「インゴ・ギュンター地球108の顔展」、「絵本カーニバル」、「子どもとともにデザイン展」を各地でプロデュースし、グッドデザイン賞、知的資源イニシアティブの優秀賞を受賞。
文:目黒実
絵:福田利之
版元名:アリエスブックス
2017年11月発売
頁数:48
判型:A5変形