2022.07.19

イベント

製作のおはなし|インドのブロックプリント

インドの伝統的なテキスタイルの1つであるブロックプリントは、木版を使って職人の手で一回ずつ布にインクを押し付ける作業を繰り返して仕上げていくという手間と時間のかかる手法です。
今回は、手仕事ならではの仕上がりと風合いが魅力的なテキスタイル、十布のインドのブロックプリントの製作過程をご紹介します。
   

インドの工房で生まれる十布のブロックプリント

   
十布のブロックプリントを製作する工房は、ブロックプリントの産地として有名なグジャラート州にあるバローダという都市にあります。オーナーでありデザイナーのMalaさんとその旦那さんのPradeepさんが、自分たちのブランドのテキスタイルを作りながら営んでおられる工房で、十布の製品作りもお願いしています。

この工房では、製造過程で汚染された水はそのまま下水に流すことはせず、ルーツゾーンと呼ばれる花壇(写真右)に植えられた植物用の水として散水します。
この植物の根は汚水を浄化する機能を持っているため、この工房で出た水はこの植物の浄化機能によってきれいにされたのち、洗浄用の水として再利用されます。
    

工芸品のような木版でひとつひとつ丁寧にプリント

  
ブロックプリントに使われる木版は、繰り返し洗って使うため、伸縮しない堅いチーク材が使われます。丁寧に掘ることでできる木版自体が工芸品のような美しさです。版を押す職人の手にしっくりと馴染む持ち手がとりつけられています。

*ブロックプリントのプロセス。一色ずつ手作業で重ねていきます。

  
木版にインクをつけてスタンプを押すように少しずつ模様を作っていきます。3版でつくる柄は単色でつくる柄の3倍の時間がかかります。デザインにもよりますが、1日の作業でつくられる製品の長さは約5メートル。とても気が遠くなる作業の連続がブロックプリントの風合いをうみだしています。

想像以上に手間と時間のかかる手法で職人さんたちが丁寧に仕上げてくださったものを、無駄にしないよう大切にプロダクトにしています。


     

tenp05 インドのブロックプリント

   

ハンカチ

使用しているインド綿「コットンボイル」は、ふわりと軽く柔らかい肌触りで、暑い夏にとくにおすすめです。
販売価格 1,500円(税込1,650円)

   

ブックカバー

ハンカチよりも厚めのインド綿を使用しています。文庫本サイズのカバーは、厚みが調整できるタイプです。
販売価格 1,800円(税込1,980円)

   

ストール

ハンカチよりも厚めのインド綿です。94cmの正方形で、ストールのみならずテーブルクロスやベビーカーの日除など、使い方はさまざまです。
販売価格 3,800円(税込4,180円)

   

はぎれセット

人気のはぎれセットは、サイズの違う5枚セットです。ランダムに生地が入っています。くるみボタンやアクセサリー作りなどに使っていただいています。
販売価格 1,000円(税込1,100円)

   
※誠に恐れ入りますが欠品しているものもございます。今後の入荷が未定のため、気に入ってくださっているものがございましたら、どうぞお早めにご注文ください。